テントの乾燥だけでなく、ひと手間掛けてテントの乾燥拭き清掃を実施する理由

私たちが提供するテントの乾燥サービスは乾燥だけを行うのではなく、乾燥拭き清掃として、簡単なクリーニングを実施してお返ししております。
もちろん乾燥だけを行う形で提供することは可能です。その方が私たちにとっても簡単で楽です。
ただ、雨で濡れてしまったテントは、多くの場合泥汚れ、草汚れが付いています。
外側の汚れだけでなく、テント内部での食べ物・飲み物の汚れもあります。
私たちはこれまで15年で10万件超のレンタル実績がありますので、テントを乾燥させるだけでは不十分である点を理解しています。
もちろん乾かさずに濡れたまま保管するよりは、乾かしてから保管する方が良いです。
土汚れがついていようが、濡れたままの保管が一番良くないので、せめて乾かすだけでも実施してほしいというのが私たちも願っています。
そのような意味で、乾燥だけを提供するサービスが存在するもの理解しています。
ただし私たちはレンタル業を15年実施してきた経験より、拭きのひと手間を入れることでコーティングやシームテープの劣化がしにくくなり、圧倒的にテントの寿命が延びることが分かっています。
その経験から私たちへ依頼いただけたテントは、拭き清掃というひと手間を掛けてお返ししています。
拭くことは、汚れの定着を避ける効果もあります。
みなさんも衣類についた汚れ、テーブルに付着した汚れ、食器の汚れなどできるだけ早くふき取ると思います。
それを放置することで汚れは固着化、定着化して取れにくい汚れやシミに進行していきます。これは食器洗いでも同じことです。すぐに洗わずそのままにしておいた食器で、乾燥してしまった汚れが、その後拭くだけでは取れず、除去するのがたいへんになった経験が思い当たるかと思います。
このため、付着した汚れはできるだけ早くふき取るというのは、皆様も日常で行っているごく自然な発想です。
そのため乾燥だけでなく、拭き清掃を実施することで、本来は拭き取りで取れていたはずの汚れを定着化させない。汚れ・シミの防止、定着の防止にもつながります。
拭き清掃を実施することで表面上の汚れは取れますので、見た目としてはとてもきれいになってお返しでき、喜んで頂いております。
ただし拭きだけでは表面上の汚れをきれいにしただけで、繊維の中の泥などは除去できるわけではありません。
このため、長期保管の前にはしっかりと水洗浄を行うエコノミーコースがおすすめです。
テストを行ったところ、拭き清掃で見た目上きれいにしたタープを水洗い洗浄をしてみると、写真のように水汚れが発生します。
しっかりと水洗いを行った後の最終脱水の水は透明な水へとなります。
このようにきれいに見える見た目でも、繊維の奥には汚れが付着している場合があるので、長期保管前にはエコノミーコースで水洗い洗浄を行うと、次のシーズンのカビの防止、においの防止、そして生地の劣化、コーティングの劣化を抑えることができます。